「あああ急いで急いで!鐘鳴っちゃう!」
一人の女子生徒が廊下を必死に走り、他の生徒が驚きながら道を開ける。
なにやら切羽詰った状況の様子が見える女子生徒の名はシオリ、この春1年生になったばかりだ。
授業が始まる5分前に彼女が廊下をひた走るには理由があった。
何を隠そうシオリは家でトイレを使ってから昼を過ぎた今までトイレを使っておらず、
とてもおしっこを我慢できる状態ではないのだった。 

トイレを使っていない理由は「友だちと話していて」やら「忘れていた宿題をやっていた」
といった些細なもので、休み時間にトイレに行く機会を自然に逃していたのである。
だが、生理的欲求は着々と少女の体内で蓄積されていき、今やピークに達っする寸前で
自分が担当であるはずの日直の仕事も途中で男子に変わってもらい、トイレを目指して
ひたすら走るに至ったのだった。 

時間的にはおそらくトイレを使用し、教室に戻る頃にはチャイムが鳴った後で
先生がもう教室にいるかもしれない。しかし、少し用事があって教室に入るのが
遅れたくらいで怒るほど厳しい教師ではないのでそのへんは安心していいだろう。
もう少しで目標のトイレが見えてくる・・・その時だった。
「そこのあなた、止まりなさい」どこか無機質でありながらも指摘されていない生徒までが
思わず足を止めて振り返ってしまうような声が発せられた。
声をかけられたシオリはすぐさま足を止めた。「う、やば~・・・」
声の主はシオリの後ろからスタスタと足早に近づいてきた。音声は肉声そのものだが、
如何せん予算の都合上ボディがいかにものなメカニックで出来た中古ロボットがそこにはいた。 

「廊下を走ってはいけません。衝突すると危険です。」そんな分かりきった警告を
ロボットは淡々とシオリに対して言い始めた。
廊下を走るな、なんてそんなことは当然分かってるし普段は決して走るようなことはない。
だが、今は緊急事態であって多少の規則違反には目をつぶってもらいたかった。
走っている状態からの急停止により、一気にぞくぞくと悪寒が体を駆け巡る。
「んぅっ・・・!す、すいません。でもちょっと今急いでるんです。注意なら
後で聞きますからっ!」
シオリはブルルッ!と体を震わせた後に足早にその場を立ち去ろうとした・・・が。
がしっ 逃がさんと言わんばかりにロボットがシオリの腕を掴む。 

「え、やっ、ちょっと、だから行かなくちゃいけないの!」思わず大きな声をあげてしまう。
トイレはすぐそこなのにこのロボットは一体なにを考えているのだろうか?

キーンコーン・・・「あっ」 本来であればおしっこをしながら聞くであろう
授業開始のチャイムが鳴り、気づけば廊下にはシオリとロボットしかいなかった。
「授業が始まりました。授業中に廊下に出ては、いけません。」インプットされた
情報にだけ従う忠実ならロボットにとって、おしっこが漏れそうな状況など
全く察することができないのであった。
ロボットはシオリの顔をじっと見つめ、データから学年・クラス・出席番号を割り出し、
現在行われているはずの教室を突き止めた。 

掴んだ腕をグイグイと引っ張りながら教室へと進んでいくロボット。
哀れにもシオリはせっかくのトイレから遠ざけられていく。
抵抗しようにも相手は機械であり人間の、ましておしっこを我慢している女子の
力で振りほどこうようなく、腰を引いた状態でずりずりと廊下を無理やり進められていく。
そしてとうとう教室に到着し、ロボットがドアを開ける。
「授業中にも関わらず、廊下に出ていた生徒を、連れてきました。」事務的な口調で
教師に説明しながらシオリを前へずずいと突き出す。
「あぁっ!やめ・・・っ、ふぅっ・・・!」
少々乱暴な扱いに堪えている膀胱が緩んでしまいそうになり、必死に我慢する。 

出席を取る前に生徒をまるで犯人を捕まえた刑事のように連れてきたロボットを
見て、唖然としていた教師と生徒達だったがロボットが何事もなかったように
廊下へと戻って行ったので、教室の空気はいつもどおりの『授業が始まる』空気に戻っていた。
・・・シオリを除いて。
『ええ~!今から授業なんてできるわけないよぉ!もう、もう、漏れちゃいそう!』

授業開始から15分が経過し、シオリはとうとう限界に達した。 

顔を赤くし、もそもそと動きながらゆっくりとシオリが手を上げる。
「ん、なんだシオリ?質問か?」聞いた後に教師はすぐに状況を把握した。
机の下で足は交差され、スカートの上から必死に右手で股間を押さえているシオリは
誰がどう見ても【トイレに行きたくてしょうがない】ことが丸分かりだった。
「・・せんせぇ・・・ぐ、・・・ちょっと・・トイ、トイレに行ってもいいですかぁ?」
ロボットに連れてこられて出席を取った後すぐにトイレへ行きたいと宣言するのは
さすがにどうかと思ったこと、皆の注目を浴びて自分はもう我慢できないから
トイレへ行かせてくださいと宣言することの恥ずかしさもあってできるだけ我慢していた
シオリだったが、これ以上は最上級の恥を教室で放出してしまいかねないので15分経過した時点でギブアップしたのだった。 

「あー、もう仕方ないな。次からはちゃんと休み時間の間に行っとけよ」
『ロボットが邪魔して行けなかったんです!』と自分の名誉のために反論しておきたいが、
そんな余裕もなくゆっくりと立ち上がり、股をしっかりと締めながら内股でシオリは教室を後にした。

トイレまでの距離が途方もなく遠い、気を緩めたら今にも熱い水流が音を立てて流れ出してしまうに違いない。
実際押さえているスカートが気のせいかほんのり暖かい気がする。それでもシオリはトイレを目指し歩き続けた。
1秒でも早くトイレに入らなければいけないが、もうさっきのように走ったりしたら廊下におしっこを撒き散らしながら
走ることになってしまうだろう。今のシオリにとって、幼児の三輪車よりも遅いスピードがシオリの最速だった。 

何度も決壊を誘発しそうになっていた波は、今や最大級で正直下着は濡れてしまっており、
スカートから覗く太ももの裏側には若干水滴が見えていた。
「あと、あとちょっとだから~・・・お願いぃ・・・」
ようやく女子トイレのドアの前までシオリは移動しており、長かった苦しみから解放されようとしていた。

「そこのあなた、止まりなさい」
無機質な警告がシオリへと無残に襲いかかる。 

「ぇえ?!」泣きそうな顔でシオリが振り返ると、そこには先ほどのロボットが立っていた。
『授業を受けないで時間を潰している生徒』を探すため、校内を巡回しているロボットに
シオリは最悪なことに巡り合ってしまったのだった。
もちろんロボットがトイレの前で待ち伏せていたのではなく、廊下や空き教室をくまなく検索
しながら歩いているロボットがちょうど校内を1週し終えて別の業務へと移行しようと
していた時に女子トイレのドアをふらふらと掴もうとしているシオリを発見したのだった。
もう少し教室を出たのが早ければ、もう少し廊下を進むスピードが早ければ、そんな不運の重なりが
シオリの悲劇をフィナーレへと導く。 

ロボットがシオリがおしっこをわずかながらにせき止めている役目を果たしていた
右手も含めて腕をまたしてもがっしりと掴みあげる。
「あぁああっ!やめてやめて!放してぇ!おしっこぉ!」
手が解放された股間が、圧迫されていた尿道を緩めようと運動し始めるのを
腰を激しく揺すってシオリは抵抗するが、もはや焼け石に水であった。
「1年生、Cクラス、出席番号9番、シオリ ですね? なぜ教室にいないのですか?」
そんな質問がシオリへと投げかけられるが、目の前には女子トイレがあるのだから
聞くまでもなくトイレを使用するために教室を出たのは、どんなに鈍感な人でも即座に理解できるはずだ。
だが、残念なことにこの中古ロボットは見た状況を判断する能力が劣っており、
いちいち説明しないと臨機応変な行動をとることができないのであった。 

「お願い!おしっこ出ちゃうのぉ!漏れちゃうからぁ!放してよぉ!!」
授業中にも関わらずシオリは廊下中に響く声でロボットに懇願する。
「おしっこ、尿ですか。なぜ授業中にトイレを使用するのですか? なぜ休み時間にトイレを使用しないのですか?」
自分がその原因を作り出したことにも全く理解できていないロボットが、繰り返し質問をする。
いつでも出る準備が整ったおしっこは、出口付近から早くも先走ってちょろりと流れ出している。
しかし、足元に水滴を落としながら最後のあがきと足踏みをしてシオリは少しでも
おもらししてしまう秒読みを先送りにしようと努力していた。 

「おしっこなのぉ、出ちゃうのぉ、あ、あ、ああ~」
ロボットのように途切れながら苦しそうにシオリは話す。
「トイレを使う、そのため授業を中断し、現在廊下に出ているのですか?」
YESと答えたところで「では教師の許可はとっているのか?」「何分後には教室に戻るのか?」
「授業を受けなかった部分は課題としてやってくるのか?」といった質問を延々と繰り返さなければ
ロボットは今の状況判断することができないほどダメな中古品であった。

しゅしゅっ じゅぅううううう ちょろろろ

そんな悪意のない拘束のおかげでトイレを目の前にしながらとうとうおもらしを始めてしまう。

ぢゃぢゃぢゃ ぱしゃぱしゃぱしゃ ぢゅうううううう

下着をあっさりと超え、おしっこの一方はお尻の部分から床へと大きな音を立てながら
滝のように流れ落ち、もう一方は太ももを熱い水流となってソックスと上履きを侵略していく。
体内から出した黄色い小水を廊下に広げていく少女を見ながら、できの悪いロボットは
「ここは廊下です。なぜ尿を出しているのですか?」などととんちんかんな質問を再度始めるのであった。